ゴルフ常識の嘘
ゴルフ常識の嘘
技術編
1.「全てのクラブのスウィングは皆同じ」のウソ
テニスや野球は、道具は一本です。ゴルフは14本、ウッドあり、アイアンあり、パターありで、それらの特性は皆違い、ティーショットした後はほとんど同じライはなく、次打は特性の違うクラブで打たなければなりません。
「スイウィグは皆同じ」は理想です。現実はドライバーとアイアン、誰でもわかるパターが同じ訳がありません。
スウィングは皆同じなんてずいぶん乱暴な誤った理論を信じているから尚上達は遠回りになってしまうのです。
ゴルフも野球やテニスのように1本のクラブでプレーするのであれば、上達も早く、そう難しくはありません。
たとえば、120以上叩く初心者に5番アイアン、とパターだけでプレーしてもらうと、ほとんどの方が、自己ベストのスコアーを記録されます。(実際には高いプレー料金を払って持っているクラブの7分の1でプレーせよとはちょっと過酷な話ですが・・・)
よって、頭の中で、ドライバー、フェアウェイウッドとアイアン、パターの最低3通りのスイングをイメージとして記憶させておく必要があります。
スウィングを極め、体が3通り以上のスイングを記憶するようになれば、スウィングは皆同じと感じることも可能かもしれませんが、初めにそう信じてしまうと、頭にインプットされてしまい、一生下手のまま終わってしまうかもしれません。少なくとも気付くまでに遠回りしてしまうことになります。
上記で「スウィングは皆同じ、は理想です」と書きましたが、現在のクラブではウッドとアイアンはヘッドの形状だけでなく、シャフト形状も全く違うので、同じスウィングで上手く打てる訳がありません。
私はウッドとアイアン両方が良かったということは40年近くの経験で、ほとんど記憶にありません。
どちらかがよければどちらかがイマイチというのがほとんどです。
理由はウッドとアイアンの設計が全く別物だからです。
ゴルフは伝統のスポーツとはいえ、50年以上前からこのウッドとアイアンは設計が別物は変わっていません。
理想の近未来クラブ
ウッドとアイアンが同じスウィングで打てれば理想です。
しかしこの理想に迫ろうとしているクラブがない訳ではありません。
最近ではナイキのイグナイトアイアンセットが3番だけユティリティー型になっています。
もう少し進化したもので、アダムスからIDEA a2Osアイアンセットというのが発売されています。このアイアンはなんと7番アイアンからウッド形状へと少しずつ移行しています。特徴はロングアイアンがウッド型になっていることです。つまり、アイアンとウッドの境をシームレスにしようという狙いです。
考え方は新しいのですが、私はこれらのクラブもまだ充分ではないと考えています。
それはシャフトがショートアイアンからロングアイアンまで同じアイアンシャフト設計になっているからです。理想はロングアイアンになるにしたがってシャフトチップ(先端部)をウッドシャフトに近付けるべく細いものにし球を捕ら易くすれば、「スイングは皆同じ」の理想は一歩前進することになると考えています。
私の知る限りまだこういうアイアンセットは存在していないので、シャフトから設計しなければなりませんが、是非実現させて頂きたいものです。
クラブセッティングで理想に近付ける事は可能
クラブセッティングで上記を実現に近付ける事が可能です。
3番アイアンの代わりにユーティリティー(ハイブリッド)ロフト22度±1度
4番アイアンの代わりにユーティリティー(ハイブリッド)ロフト25度±1度、
をセッティングすれば理想に近いセッティングをすることが出来ます。
お勧めのクラブセッティング例
ドライバー:ロフト10.度(リアルロフト13度)±1度、(R)(S)
フェアウェイウッド:4番17度±1度、(R)(S)
ユーティリティー:(4番)ウッド型22度±1度、(R)
(5番)ウッド型25度±1度、(R)
アイアン:5~9、PW(R)
サンドウエッジ:56度~58度(S)
ロングアイアンをウッドクラブに代えるのは初心者向けと考えられる傾向がありましたが、ユーティリティー(ハイブリッド)の出現によって、クラブ考え方は進化し宮里藍プロ等女子プロはじめ有名プロもこのセッティングを取り入れ始めています。(シンプル イズ ベスト)
代表的プロで、海外ではマスターズ連覇のベルンハルトランガー、世界を制覇したトムワトソン、日本では片山晋吾プロがこのセッティングを行っています。近い将来クラブはこういう方向に移行していくだろうと将来図を予測しています。
「左手でリードし、右手で打つ」のウソ
ゴルフのスウィングは左手でリードし、右手で打つとよく言われます。
私は学生時代硬式テニスもやっていたので判るのですが、ゴルフのスイングはテニスの左手のバックスウィングだと思っています。バックスウィングというのはなかなか難しいわけですが、それを左手でやるということだから尚難しい訳です。
テニスのバックスウィングはリードで打つ?では力強いスウィングはできません。左手は上腕筋の外側、右は内側の筋力で打つ訳ですが、野球のように利き手(右)主導のスウィングではなく、利き手の反対側(左)が主導となるので難しいわけです。左手の握力や筋力UPが必要です。
「バックスウィングで右足体重、フォローで左足へウエートシフトさせる」のウソ
「バックスウィングで右足体重、フォローで左足へウエートシフトさせようとすると、体の中心はバックスウィングでは右へスエー(流れる)し、フォローで左へ流れる為、肝心のインパクトが一定せず、インパクトがボケて、飛ばないばかりでなく、押し出したり、引っ掛けたりします。
スウィングは下半身をどっしり両足体重で固定させ、バックスウィングは上半身の右へのねじり上げで行い、インパクトに向かってそのねじりを力強く解き、反動で左に捻じれるのが正しいスウィングの概念です。
結果として捻じり上げた時は右足に体重が掛かり、フォローでは左足に体重がかかる訳ですが、結果であって決して体重移動をするのではありません。ここが重要で、プロの連続写真を見て、なるほど「バックスウィングで右足体重、フォローで左足へウエートシフトさせるのだ」と勘違し、流れるような美しいスイングと誤解するゴルファーや解説者がなんと多いことでしょう。
これは重大な間違いで、多くのゴルファーの上達の妨げとなっています。
クラブではライ角度、スウィングだはこの部分が最も重要ですので繰り返します。
あくまで上半身を捻じり上げ、インパクトに向け捻じりを強く解くのです。反動で左へ捻じりあがり、フォロースルーと成るのです。
結果として体重が右、左に移動しますが、決して体重移動をさせようとしているのではないことを理解して頂きたいと思います。
ここで注意しなければならないのが、捻じり上げを意識し過ぎると、バックスウィングで左肩が下がり、反動でインパクトの際、今度は右肩が前に下がり、いわゆるギッコンバッタンのスウィングになってしまうことがよくあります。これはダフリやスライスの原因になりますので注意しなければなりません。
首、背骨の前傾姿勢の角度を保ったまま軸を中心に捻じり上げることが重要です。
石川遼ちゃん、失礼立派なプロです。のスイングを見てください。両足を大きく開き、下半身をどっしり固定させ、バックスウィングで上体を大きく捻り上げています。
これはだれでも出来ることではなく、稀に見る身体の動的筋肉の柔軟さにあります。年齢もそうさせているのでしょうが・・・。
ここで重要なのが、大きく開いた両足がしっかり地面を捉えていること(どっしりしている)です。決して体重を左右に移動させている訳ではではありません。そのスウィングスピードに引っ張られ、体重が移動しているように見えるだけなのです。
ここまで捻りが重要と書いてきましたが、一般のアマチュア、特に高齢になると体は硬くなって捻り上げることが困難になってきます。対策として、両足のスタンスを狭くして、多少下半身(両足)で捻りを補足してやる事が必要になります。
その際にも回転はあっても下半身を移動させるのは禁物です。飛ばなくなります。
日頃から上体を捻じるストレッチをしておけば多少体は廻りやすくなります。
道具編
私がゴルフを始めて38年、クラブメーカーは新製品を発売するたび、「旧モデルより飛ぶ」と謳っています。仮に2年毎の新製品発売毎に5%前モデルより飛んだと仮定すると、昔のクラブの倍は飛んでいなくてはなりません。つまり当時200ヤードのゴルファーは最新製品では400ヤード飛ぶことになってしまいます。そんな訳はありません。
直近では、2008年より高反発ドライバーが、ルールにより使用禁止になりました。高反発ウッドの発売当初は、どのメーカーもヘッドの大型化とフェース面を薄く設計し、トランポリン効果で従来モデルより数段飛ぶと宣伝していました。
そして高反発モデルが禁止になった今、高反発モデルを越える飛びを実現と謳っています。
本当でしょうか。本当ならUSGAがこの高反発モデルを規制した意味がなくなります。
飛びの要素は、ボールの初速と、ボールの適度な回転数、適度な打ち出し角で決まります。
最大の要素である初速を出す為には、ヘッドスピードを上げるか(長いシャフト)、慣性モーメントを大きくするか(重いヘッド)しかありません。
各メーカーの高反発モデルより飛ぶ、の謳い文句は何を根拠にしているのか疑問に思っています。
一時主流になりかけたシャフトの長さ44.5吋のシャフトの長さを45.5吋と1インチ伸ばしたものは、物理的には飛ぶことになるのですが、ミート率の低下につながることもあり、必ずしも飛ぶとは限りません。
逆に同じ長さで高反発より飛ぶは何を根拠に言っているのかイマイチ判りません。もしそうなら前モデルが未完成だったと言うことが言えるのではないでしょうか。
私はもともと高反発モデルが本当に飛ぶのか、当時からいささか疑問に思っていました。飛ぶものもあったけれど、反対に飛ばないものもあったからです。
世界のゴルフ界が不景気で、ゴルフクラブが売れなくなっていたこの時期に高反発の旧クラブの全面禁止は、買い替え需要を喚起させ、業界を救ったことは事実です。
しかし現在、禁止になった前モデルはリストアップされており競技では使用できません。
お気に入りの顔の最新モデルがあれば買うのも良いのですが、古い高反発の前のモデル(ヘッドは400CC以下ですが)を使っても距離は変わらないと思います。
(当Blg BEST FIT CLUB購入法参照)
ボールのウソ
ボールもドライバー同様新製品が出るたび、前モデルより飛ぶといわれてきました。
確かに、30年前の糸巻きボールより、現在の化学樹脂の発達による2ピース、3ピースのボールは以前のボールよりドライバーで約10%飛びます。
チタン素材のクラブの出現とあいまって、更に飛ぶようになりました。
スコアーメークの観点からは、糸巻きボールはグリーンでよく止まり、捨てたものではありません。
しかしメーカーコストは高く、耐久性も無いため、プロをはじめ、一般ゴルファーも糸巻きボールを求める需要は激減し、今ではほとんど見られなくなりました。
現在のボールは、大別してカバーの硬いディスタンス系と、 カバーのやや柔らかいウレタン素材のスピン系タイプのボールに大別されます。
名の通りディスタンス系は、アイアンではスピン量が少なく、フェース上をやや滑っていきますので、球足が高くなり、スピン系より1クラブ程度飛びます。
スピン量は少ないのですが、高い球筋の為、柔らかいグリーンでは結構止まってくれますが、ハーフトップではきつい結果となってしまいます。従ってプロはスピンタイプを好みます。
最近のスピン系は飛ばないのかというと、その矛盾した性能を克服して飛んで止まるを両立させていますが価格が高いのが難点です。
一方ディスタンス系ボールでレディース用とされている柔らかいボールはスピン量が少ない為、スライスフックも出にくく、一般常識とは反対に一直線に大きな放物線を描いて飛んでいきます。ここでは価格の安い、柔らかいレディース用のボールを一度試されては如何でしょう。意外と飛んで驚かれる事でしょう。
ウソではないのですが、TVコマーシャルで宮里藍プロは、ボールはライナーでないとダメ、と言って最飛(もっとび)ツアーステージV10をすすめています。
横峯さくらプロは「直球勝負!飛ばすならコレ」といってサイン入りボールも発売されています。うそではないのですが、これらのボールはディスタンス系で両プロともこのボールは使っていません。
どこかの料亭の偽の表示食品とは違うので、問題ではありませんが、プロが薦めていたり、使っていてもスペックが違っていたり、別物という事も結構ありますので、あまりコマーシャルに振り回されないようにしてください。
ウエアーのウソ
素材が違っているのではないので、問題はないのですが、ひいきのプロゴルファーの着ているからといって、同じブランドのウエアーを意気揚々と着てゴルフを楽しむのはいいのですが、よく見てください。 たいていの場合、プロの着ているブランドロゴは市販品より大きい場合がよくあります。
もっともプロは広告塔だから大きなロゴで目立たなくてはならないのですが、我々アマチュアはお金を払って買っている訳ですから、そんなに大きなロゴは必要ないのかも知れません。
技術編
1.「全てのクラブのスウィングは皆同じ」のウソ
テニスや野球は、道具は一本です。ゴルフは14本、ウッドあり、アイアンあり、パターありで、それらの特性は皆違い、ティーショットした後はほとんど同じライはなく、次打は特性の違うクラブで打たなければなりません。
「スイウィグは皆同じ」は理想です。現実はドライバーとアイアン、誰でもわかるパターが同じ訳がありません。
スウィングは皆同じなんてずいぶん乱暴な誤った理論を信じているから尚上達は遠回りになってしまうのです。
ゴルフも野球やテニスのように1本のクラブでプレーするのであれば、上達も早く、そう難しくはありません。
たとえば、120以上叩く初心者に5番アイアン、とパターだけでプレーしてもらうと、ほとんどの方が、自己ベストのスコアーを記録されます。(実際には高いプレー料金を払って持っているクラブの7分の1でプレーせよとはちょっと過酷な話ですが・・・)
よって、頭の中で、ドライバー、フェアウェイウッドとアイアン、パターの最低3通りのスイングをイメージとして記憶させておく必要があります。
スウィングを極め、体が3通り以上のスイングを記憶するようになれば、スウィングは皆同じと感じることも可能かもしれませんが、初めにそう信じてしまうと、頭にインプットされてしまい、一生下手のまま終わってしまうかもしれません。少なくとも気付くまでに遠回りしてしまうことになります。
上記で「スウィングは皆同じ、は理想です」と書きましたが、現在のクラブではウッドとアイアンはヘッドの形状だけでなく、シャフト形状も全く違うので、同じスウィングで上手く打てる訳がありません。
私はウッドとアイアン両方が良かったということは40年近くの経験で、ほとんど記憶にありません。
どちらかがよければどちらかがイマイチというのがほとんどです。
理由はウッドとアイアンの設計が全く別物だからです。
ゴルフは伝統のスポーツとはいえ、50年以上前からこのウッドとアイアンは設計が別物は変わっていません。
理想の近未来クラブ
ウッドとアイアンが同じスウィングで打てれば理想です。
しかしこの理想に迫ろうとしているクラブがない訳ではありません。
最近ではナイキのイグナイトアイアンセットが3番だけユティリティー型になっています。
もう少し進化したもので、アダムスからIDEA a2Osアイアンセットというのが発売されています。このアイアンはなんと7番アイアンからウッド形状へと少しずつ移行しています。特徴はロングアイアンがウッド型になっていることです。つまり、アイアンとウッドの境をシームレスにしようという狙いです。
考え方は新しいのですが、私はこれらのクラブもまだ充分ではないと考えています。
それはシャフトがショートアイアンからロングアイアンまで同じアイアンシャフト設計になっているからです。理想はロングアイアンになるにしたがってシャフトチップ(先端部)をウッドシャフトに近付けるべく細いものにし球を捕ら易くすれば、「スイングは皆同じ」の理想は一歩前進することになると考えています。
私の知る限りまだこういうアイアンセットは存在していないので、シャフトから設計しなければなりませんが、是非実現させて頂きたいものです。
クラブセッティングで理想に近付ける事は可能
クラブセッティングで上記を実現に近付ける事が可能です。
3番アイアンの代わりにユーティリティー(ハイブリッド)ロフト22度±1度
4番アイアンの代わりにユーティリティー(ハイブリッド)ロフト25度±1度、
をセッティングすれば理想に近いセッティングをすることが出来ます。
お勧めのクラブセッティング例
ドライバー:ロフト10.度(リアルロフト13度)±1度、(R)(S)
フェアウェイウッド:4番17度±1度、(R)(S)
ユーティリティー:(4番)ウッド型22度±1度、(R)
(5番)ウッド型25度±1度、(R)
アイアン:5~9、PW(R)
サンドウエッジ:56度~58度(S)
ロングアイアンをウッドクラブに代えるのは初心者向けと考えられる傾向がありましたが、ユーティリティー(ハイブリッド)の出現によって、クラブ考え方は進化し宮里藍プロ等女子プロはじめ有名プロもこのセッティングを取り入れ始めています。(シンプル イズ ベスト)
代表的プロで、海外ではマスターズ連覇のベルンハルトランガー、世界を制覇したトムワトソン、日本では片山晋吾プロがこのセッティングを行っています。近い将来クラブはこういう方向に移行していくだろうと将来図を予測しています。
「左手でリードし、右手で打つ」のウソ
ゴルフのスウィングは左手でリードし、右手で打つとよく言われます。
私は学生時代硬式テニスもやっていたので判るのですが、ゴルフのスイングはテニスの左手のバックスウィングだと思っています。バックスウィングというのはなかなか難しいわけですが、それを左手でやるということだから尚難しい訳です。
テニスのバックスウィングはリードで打つ?では力強いスウィングはできません。左手は上腕筋の外側、右は内側の筋力で打つ訳ですが、野球のように利き手(右)主導のスウィングではなく、利き手の反対側(左)が主導となるので難しいわけです。左手の握力や筋力UPが必要です。
「バックスウィングで右足体重、フォローで左足へウエートシフトさせる」のウソ
「バックスウィングで右足体重、フォローで左足へウエートシフトさせようとすると、体の中心はバックスウィングでは右へスエー(流れる)し、フォローで左へ流れる為、肝心のインパクトが一定せず、インパクトがボケて、飛ばないばかりでなく、押し出したり、引っ掛けたりします。
スウィングは下半身をどっしり両足体重で固定させ、バックスウィングは上半身の右へのねじり上げで行い、インパクトに向かってそのねじりを力強く解き、反動で左に捻じれるのが正しいスウィングの概念です。
結果として捻じり上げた時は右足に体重が掛かり、フォローでは左足に体重がかかる訳ですが、結果であって決して体重移動をするのではありません。ここが重要で、プロの連続写真を見て、なるほど「バックスウィングで右足体重、フォローで左足へウエートシフトさせるのだ」と勘違し、流れるような美しいスイングと誤解するゴルファーや解説者がなんと多いことでしょう。
これは重大な間違いで、多くのゴルファーの上達の妨げとなっています。
クラブではライ角度、スウィングだはこの部分が最も重要ですので繰り返します。
あくまで上半身を捻じり上げ、インパクトに向け捻じりを強く解くのです。反動で左へ捻じりあがり、フォロースルーと成るのです。
結果として体重が右、左に移動しますが、決して体重移動をさせようとしているのではないことを理解して頂きたいと思います。
ここで注意しなければならないのが、捻じり上げを意識し過ぎると、バックスウィングで左肩が下がり、反動でインパクトの際、今度は右肩が前に下がり、いわゆるギッコンバッタンのスウィングになってしまうことがよくあります。これはダフリやスライスの原因になりますので注意しなければなりません。
首、背骨の前傾姿勢の角度を保ったまま軸を中心に捻じり上げることが重要です。
石川遼ちゃん、失礼立派なプロです。のスイングを見てください。両足を大きく開き、下半身をどっしり固定させ、バックスウィングで上体を大きく捻り上げています。
これはだれでも出来ることではなく、稀に見る身体の動的筋肉の柔軟さにあります。年齢もそうさせているのでしょうが・・・。
ここで重要なのが、大きく開いた両足がしっかり地面を捉えていること(どっしりしている)です。決して体重を左右に移動させている訳ではではありません。そのスウィングスピードに引っ張られ、体重が移動しているように見えるだけなのです。
ここまで捻りが重要と書いてきましたが、一般のアマチュア、特に高齢になると体は硬くなって捻り上げることが困難になってきます。対策として、両足のスタンスを狭くして、多少下半身(両足)で捻りを補足してやる事が必要になります。
その際にも回転はあっても下半身を移動させるのは禁物です。飛ばなくなります。
日頃から上体を捻じるストレッチをしておけば多少体は廻りやすくなります。
道具編
私がゴルフを始めて38年、クラブメーカーは新製品を発売するたび、「旧モデルより飛ぶ」と謳っています。仮に2年毎の新製品発売毎に5%前モデルより飛んだと仮定すると、昔のクラブの倍は飛んでいなくてはなりません。つまり当時200ヤードのゴルファーは最新製品では400ヤード飛ぶことになってしまいます。そんな訳はありません。
直近では、2008年より高反発ドライバーが、ルールにより使用禁止になりました。高反発ウッドの発売当初は、どのメーカーもヘッドの大型化とフェース面を薄く設計し、トランポリン効果で従来モデルより数段飛ぶと宣伝していました。
そして高反発モデルが禁止になった今、高反発モデルを越える飛びを実現と謳っています。
本当でしょうか。本当ならUSGAがこの高反発モデルを規制した意味がなくなります。
飛びの要素は、ボールの初速と、ボールの適度な回転数、適度な打ち出し角で決まります。
最大の要素である初速を出す為には、ヘッドスピードを上げるか(長いシャフト)、慣性モーメントを大きくするか(重いヘッド)しかありません。
各メーカーの高反発モデルより飛ぶ、の謳い文句は何を根拠にしているのか疑問に思っています。
一時主流になりかけたシャフトの長さ44.5吋のシャフトの長さを45.5吋と1インチ伸ばしたものは、物理的には飛ぶことになるのですが、ミート率の低下につながることもあり、必ずしも飛ぶとは限りません。
逆に同じ長さで高反発より飛ぶは何を根拠に言っているのかイマイチ判りません。もしそうなら前モデルが未完成だったと言うことが言えるのではないでしょうか。
私はもともと高反発モデルが本当に飛ぶのか、当時からいささか疑問に思っていました。飛ぶものもあったけれど、反対に飛ばないものもあったからです。
世界のゴルフ界が不景気で、ゴルフクラブが売れなくなっていたこの時期に高反発の旧クラブの全面禁止は、買い替え需要を喚起させ、業界を救ったことは事実です。
しかし現在、禁止になった前モデルはリストアップされており競技では使用できません。
お気に入りの顔の最新モデルがあれば買うのも良いのですが、古い高反発の前のモデル(ヘッドは400CC以下ですが)を使っても距離は変わらないと思います。
(当Blg BEST FIT CLUB購入法参照)
ボールのウソ
ボールもドライバー同様新製品が出るたび、前モデルより飛ぶといわれてきました。
確かに、30年前の糸巻きボールより、現在の化学樹脂の発達による2ピース、3ピースのボールは以前のボールよりドライバーで約10%飛びます。
チタン素材のクラブの出現とあいまって、更に飛ぶようになりました。
スコアーメークの観点からは、糸巻きボールはグリーンでよく止まり、捨てたものではありません。
しかしメーカーコストは高く、耐久性も無いため、プロをはじめ、一般ゴルファーも糸巻きボールを求める需要は激減し、今ではほとんど見られなくなりました。
現在のボールは、大別してカバーの硬いディスタンス系と、 カバーのやや柔らかいウレタン素材のスピン系タイプのボールに大別されます。
名の通りディスタンス系は、アイアンではスピン量が少なく、フェース上をやや滑っていきますので、球足が高くなり、スピン系より1クラブ程度飛びます。
スピン量は少ないのですが、高い球筋の為、柔らかいグリーンでは結構止まってくれますが、ハーフトップではきつい結果となってしまいます。従ってプロはスピンタイプを好みます。
最近のスピン系は飛ばないのかというと、その矛盾した性能を克服して飛んで止まるを両立させていますが価格が高いのが難点です。
一方ディスタンス系ボールでレディース用とされている柔らかいボールはスピン量が少ない為、スライスフックも出にくく、一般常識とは反対に一直線に大きな放物線を描いて飛んでいきます。ここでは価格の安い、柔らかいレディース用のボールを一度試されては如何でしょう。意外と飛んで驚かれる事でしょう。
ウソではないのですが、TVコマーシャルで宮里藍プロは、ボールはライナーでないとダメ、と言って最飛(もっとび)ツアーステージV10をすすめています。
横峯さくらプロは「直球勝負!飛ばすならコレ」といってサイン入りボールも発売されています。うそではないのですが、これらのボールはディスタンス系で両プロともこのボールは使っていません。
どこかの料亭の偽の表示食品とは違うので、問題ではありませんが、プロが薦めていたり、使っていてもスペックが違っていたり、別物という事も結構ありますので、あまりコマーシャルに振り回されないようにしてください。
ウエアーのウソ
素材が違っているのではないので、問題はないのですが、ひいきのプロゴルファーの着ているからといって、同じブランドのウエアーを意気揚々と着てゴルフを楽しむのはいいのですが、よく見てください。 たいていの場合、プロの着ているブランドロゴは市販品より大きい場合がよくあります。
もっともプロは広告塔だから大きなロゴで目立たなくてはならないのですが、我々アマチュアはお金を払って買っている訳ですから、そんなに大きなロゴは必要ないのかも知れません。
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